初盆について③

精霊馬

真浄葬祭のブログをご覧の皆さん、こんにちは
本日のブログは真浄葬祭 業務部の山本が担当致します。

今回は、お盆や初盆に必要となる提灯や道具についての名前や意味についてお話させていただきます。
皆さんは、きゅうりやナスで作られている、動物を見た事ありませんか?これは馬と牛をイメージして作られています。きゅうりで作られているのが馬です。意味合いとしては、ご先祖様が帰って来られる際に馬に乗って早く現世へ来て欲しいという意味があります。一方で、ナスで作られている牛は、お盆が終わりご先祖がお浄土へ帰られる際に、沢山の供物を持って、ゆっくりと帰って欲しいと言う意味があります。

精霊馬

次は提灯についてです。皆さんは提灯と聞いて一番最初に思い浮かぶ形はどのような形ですか?
私はぶら下がっているものが思い浮かびました。
これは、門提灯という名前の提灯です。初盆で飾る提灯には全てご先祖様が現世へ帰って来られる際の目印という意味があります。その中でも門提灯は玄関へ飾るものなので、お家へ帰る際に一番最初に目に着きます。そのような事から、門提灯には各ご家庭の家紋や苗字が記されているものもあります。仮に自分がお家へ帰る時に、苗字入りの提灯があると分かりやすいですね。

門提灯

次に脚がついている提灯です。これは行灯(ぎょうとう)と呼ばれるものです。行灯も意味は目印代わりになるものですが門提灯と違う点は、ライトの部分に回転灯と言われる道具を付けるとライトの熱で中の回転灯が回る為、自宅を色鮮やかに照らしてくれます。またどの提灯と比べても一番大きいため、祭壇周りを豪華にする事ができます。
その他にも、天井から吊るす住吉(すみよし)と言う名前の提灯があります。祭壇周りに左右対称で提灯飾りをする事で、お客様からもとても綺麗で立派というお声をいただきました。

今回私は入社して初めて、初盆お飾りのお手伝いをさせていただきました。普段の生活で触る機会が少ない提灯を組み立てることは、少し緊張もありました。プラスチック製のもの、木製のもの、それぞれの提灯で細心の注意を払いながら組み立てることを意識しました。その他にも、初盆用に畳を新しくしたというお客様の自宅では、畳を傷付けないようにタオルを敷いて対応させていただきました。
全ての飾り付けを終えて、ライトを付けた瞬間はご家族様の喜ばれるお顔と、自分自身の達成感がありました。

私自身今年のお盆休みは実家へ帰ることはできませんでしたが、沢山のご家族のお手伝いをさせていただけた事は、この上ない財産になると思います。私自身も帰省した時は、しっかりとお墓参りを行いたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。