納棺について③

葬祭スタッフ

真浄葬祭のブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日のブログは業務部の山本が担当致します。

今回は私がご納棺のお手伝いをする際に、何に気をつけているのかについて綴ってまいります。

葬祭スタッフ

それは、優しく丁寧にという事です。
入社して間もない頃に、ご納棺の補佐として先輩方のお手伝いをさせていただ時に、所作や着付けの丁寧さに感動したのを今でも覚えています。実際に私が経験した時に、所作への気遣いをしすぎたあまりに緊張から動きが不自然になっていました。
ご家族様から見て美しく見える角度や、立ち位置は何処なのか、安心を与えられるような言葉遣いや話し方はどうすればいいのか、考えればきりが無いですが、自分自身が思っている何倍も丁寧な心がけをしなければならない事が分かりました。
同じ業務部の先輩から、「自分のことをベテランだと思って仕事をすると良いよ」というお言葉をいただきました。
この言葉は私がご納棺のお手伝いをするに限らず、様々な仕事を経験する上で、大切な励みになっています。
一つずつ自分のものにしていき、ご家族の皆様が安心して式をあげられるよう新人らしく一生懸命頑張ってまいります。

納棺について②

足袋

真浄葬祭のブログをご覧の皆さん、こんにちは!
本日のブログは業務部の山本が担当致します。

前回に引き続き、ご納棺をテーマとしてお話をしていきます。
ご納棺とは言っても何をすればいいのか分からない方もいらっしゃると思います。

今回は真浄葬祭が行っている「納棺の儀」についてお話します。
「納棺の儀(のうかんのぎ)」を簡単に説明すると、故人様の最後のお世話をご家族様のお力をお借りして進めていくというものです。
死出の旅支度として、最初にお化粧で故人様のお顔を美しく整えます。お化粧をする順番としては、ファンデーション、チーク、口紅の順で実際にご家族様にしていただきます。男性の場合は保湿用の無色のリップを使用します。女性の場合は、様々な種類のお化粧道具を揃えているので、故人様が生前好きだった色味でお化粧をされることも可能です。

お化粧が終わりましたら、スタッフで仏衣(ぶつい)と呼ばれる洋服を故人様にお着せ致します。
その後、足袋(たび)、脚絆(きゃはん)、手甲(てっこう)、六文銭(ろくもんせん)、念珠(ねんじゅ)をご家族の皆さまにもお手伝いしていただいて旅支度を進めてまいります。
これらは私自身も聞いた事のある言葉もありましたが、ほとんどが日常では馴染みの無い言葉で想像がつきませんでした。お勉強をさせていただいて、どのような意味があるのかという事が分かったのでお話していきます。

まず、足袋は一般的なものを想像していただければ大丈夫でございます。
私たちが普段、靴を履くように故人様の長い旅の中でも履き物が必要です。

足袋

次に脚絆です。
こちらは脛当て(すねあて)です。故人様が疲れにくいようにという意味合いでお付けします。

次に手甲です。
こちらは指先が出ている手袋のようなものを想像していただければと思います。
お浄土への旅は容易いものではありません。道中には木々が生い茂っており、手が傷つかないようにお付けします。また汗を拭うという意味合いもございます。

そして六文銭です。
こちらは聞き馴染みがあるかもしれません。三途の川を渡るための渡し賃、言わば交通費のようなものです。この六文銭は現在で言うと300円ほどという事が分かっています。

最後に念珠です。
念珠は故人様が実際に使われていたものをお付けされても結構でございます。形見として残される方もいらっしゃるので、その場合はこちらで代わりの念珠をご準備しておりますのでご安心下さい。

長くなりましたが、故人様が安心してお浄土へ向かう事が出来るよう、私たちと御家族様で丁寧に着付けや、お化粧をしていければと思っております。

納棺について①

納棺の儀

真浄葬祭のブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日のブログは真浄葬祭 業務部の山本が担当致します。

今回は、ご納棺についてのお話をさせていただきます。まず初めに、ご納棺とはご葬儀を行うにあたって故人様をお棺の中にお納めする事を言います。

納棺の儀

古来より故人様の安らかな旅立ちを願って行われてきました。

私が真浄葬祭に入社して、様々な御家族様のご葬儀のお手伝いを経験するとともに、ご納棺に立ち合う回数も多くなりました。
ご納棺は、御家族様が故人様に直接触れて、お世話をしていただける最後の機会として捉えております。
そんな中で御家族様が何をすればいいのか、私がどのようなことに気をつけてお手伝いをしているのかについての三点を次回よりお話していきます。