納棺について②

足袋

真浄葬祭のブログをご覧の皆さん、こんにちは!
本日のブログは業務部の山本が担当致します。

前回に引き続き、ご納棺をテーマとしてお話をしていきます。
ご納棺とは言っても何をすればいいのか分からない方もいらっしゃると思います。

今回は真浄葬祭が行っている「納棺の儀」についてお話します。
「納棺の儀(のうかんのぎ)」を簡単に説明すると、故人様の最後のお世話をご家族様のお力をお借りして進めていくというものです。
死出の旅支度として、最初にお化粧で故人様のお顔を美しく整えます。お化粧をする順番としては、ファンデーション、チーク、口紅の順で実際にご家族様にしていただきます。男性の場合は保湿用の無色のリップを使用します。女性の場合は、様々な種類のお化粧道具を揃えているので、故人様が生前好きだった色味でお化粧をされることも可能です。

お化粧が終わりましたら、スタッフで仏衣(ぶつい)と呼ばれる洋服を故人様にお着せ致します。
その後、足袋(たび)、脚絆(きゃはん)、手甲(てっこう)、六文銭(ろくもんせん)、念珠(ねんじゅ)をご家族の皆さまにもお手伝いしていただいて旅支度を進めてまいります。
これらは私自身も聞いた事のある言葉もありましたが、ほとんどが日常では馴染みの無い言葉で想像がつきませんでした。お勉強をさせていただいて、どのような意味があるのかという事が分かったのでお話していきます。

まず、足袋は一般的なものを想像していただければ大丈夫でございます。
私たちが普段、靴を履くように故人様の長い旅の中でも履き物が必要です。

足袋

次に脚絆です。
こちらは脛当て(すねあて)です。故人様が疲れにくいようにという意味合いでお付けします。

次に手甲です。
こちらは指先が出ている手袋のようなものを想像していただければと思います。
お浄土への旅は容易いものではありません。道中には木々が生い茂っており、手が傷つかないようにお付けします。また汗を拭うという意味合いもございます。

そして六文銭です。
こちらは聞き馴染みがあるかもしれません。三途の川を渡るための渡し賃、言わば交通費のようなものです。この六文銭は現在で言うと300円ほどという事が分かっています。

最後に念珠です。
念珠は故人様が実際に使われていたものをお付けされても結構でございます。形見として残される方もいらっしゃるので、その場合はこちらで代わりの念珠をご準備しておりますのでご安心下さい。

長くなりましたが、故人様が安心してお浄土へ向かう事が出来るよう、私たちと御家族様で丁寧に着付けや、お化粧をしていければと思っております。

納棺について①

納棺の儀

真浄葬祭のブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日のブログは真浄葬祭 業務部の山本が担当致します。

今回は、ご納棺についてのお話をさせていただきます。まず初めに、ご納棺とはご葬儀を行うにあたって故人様をお棺の中にお納めする事を言います。

納棺の儀

古来より故人様の安らかな旅立ちを願って行われてきました。

私が真浄葬祭に入社して、様々な御家族様のご葬儀のお手伝いを経験するとともに、ご納棺に立ち合う回数も多くなりました。
ご納棺は、御家族様が故人様に直接触れて、お世話をしていただける最後の機会として捉えております。
そんな中で御家族様が何をすればいいのか、私がどのようなことに気をつけてお手伝いをしているのかについての三点を次回よりお話していきます。

玉響看板

この看板は修験道で有名な求菩提山(豊前)から切り出した楠木で作った看板です。

当時いろいろな思いで作った看板ですが10年近くなり汚れも酷かったのでリメイク。

で、今日お披露目。

下地が黒く焼けてきたので白で整えてみました。

FC会議

今月はお盆前という事で2回会議がありますその1回目。

なかなか白熱。

五色旗③

五色旗

皆さんこんにちは!
前回に引き続き担当させていただきます、真浄葬祭 接客部の田中です

今回は五色旗の左右それぞれに吊るされている鏡・勾玉(まがたま)と刀、榊(さかき)についてお話します。
向かって右側に鏡と勾玉、左側に刀が吊るされており、その上に榊と呼ばれるものが立てられています。鏡は「正直・徳」、勾玉は「知恵・生命力」、刀は「慈悲・正義」の象徴ともいわれ、五色の旗と合わせて「神の道」、すなわち人生のありようを示しています。

次に榊は、神道に置いて神と深い関わりのある神聖な植物です。
「さかき」という読み方は『神様と人の境にある木』という意味で「境木(さかいき)」から転じたという説や、葉が年中濃い緑色に生い茂っていて落ちることがないため、『栄える木』ということで「さかき」と呼ばれるようになった説など諸説はさまざまです。また、榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)としての役割もあるそうです。

五色旗

神道は仏教とはまた違った考え方があり、興味深いですね。

五色旗②

五色旗

皆さんこんにちは!
前回に引き続き担当させていただきます、接客部の田中です。

早速ですが、今回は五色の旗の意味についてお話していこうと思います。
五色の旗の色は、緑・赤・黄・白・紫と鮮やかな色合いになっています。この五色には意味があり、古来中国の「五行説(ごぎょうせつ)」が由来とされています。
五行説とは『万物は木・火・土・金・水の五つの要素により構成されており、この五つの要素が循環する事であらゆる現象が発生する』と考えられた思想です。すなわち「五行の順調な循環、揺るぎない大地と循環する四季の移ろいの中で、自然の一部として生かされている自分を自覚し、無理のない生き方をすることが幸せの原点である」ということを示しています。

本来の五色の旗は木を示す青、火を示す赤、土を示す黄、金を示す白、水を示す黒で示されてきましたが、現在では木を示す青の代わりに緑、水を示す黒の代わりに紫が使われるのが一般的となっています。
また、この五色には東・南・中央・西・北の五つの方位も示してあります。

次回は五色旗に吊るされている鏡・勾玉(まがたま)と刀、その上に立てられている榊(さかき)についてお話ししていきます。

五色旗