こんにちは!真浄葬祭業務部の小川と申します。
前回は位牌の種類と注意点について説明させて頂きました。今回は過去帳についてより詳しく紹介させて頂きます。
過去帳の形状は折本と和本に分かれ、位牌と同じく戒名または法名、没年月日、俗名、死亡年齢、続柄が記されています。特徴としては布や黒檀や紫檀などの木を使った表紙でできています。
また内容には「日付入り」と「日付無し」があり、日付ありは一日から三十一日まで日付が入っており、めくる事で故人様の命日を確認し法要や読経などの追善供養する機会を作ります。日付なしの場合は死亡順に記入されて年表式のもので記録簿として使われています。
形式的には「一段構成」と「二段構成」があり、二段構成とは上段に戒名または法名で下段には俗名が入り、没年月日はどちらか一方に記入されます。
記入される機会としては位牌の置き場所がなくなり繰り出し位牌が満杯になりそうな時五十回忌などの節目でまとめておき、お仏壇にしまい月命日には見台に飾っておきます。
私が調べて驚いたのは記入していいのはお寺様だけという決まりがなく、ご家族様や縁のある方が記入してもいいということです。しかし注意していただきたいのは鉛筆やペンで記入すると劣化して文字が消える可能性があるため長く保たれる墨と筆で記入して後世に残しておくべきでしょう。
故人様の魂が宿り供養するための場所である位牌と過去帳は礼拝仏具として欠かせない存在であり、予め知識がないとすぐには本位牌などを決めて作ることは難しいと存じます。その時はぜひこのブログがお役に立てれば幸いです。